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ハイエバオレーターの特徴

  • 蒸発能力が大きい
  • 濃縮比を非常に高く出来る
  • 処理時間が短い
  • 広範囲の制度に対応できる
  • 濃縮度及び固形物の粘度調節が可能
  • 洗浄が容易

ハイエバオレーター内の処理液の流れ

加熱ジャケット上部入口より供給され、分散ローターによりシリンダー内面に均一分散され、伝熱壁面上に薄膜となって自然下流します。処理液はシャフトの可動翼によって薄膜のままで強い撹拌を受け、伝熱壁面上の処理液はあたかも掻取られた同様に剥がされ、新しい処理液と入替り混合され、また、伝熱面に張り付いて伝熱を受けるという状態が繰り返されます。

処理液は加熱面上を螺旋状に高乱流状態の薄膜となって、下流し表面更新を繰り返しながら蒸発を行い、高粘度スラリーとなって、更に固形物になるまで乾燥できます。

発生蒸発物と液は中央部を上方に流れ、同伴液滴や泡は可動翼による遠心力で分離されて、伝熱面の薄膜へ戻されます。

最上に達した蒸発物は、分散ローター内側を通って新しい原料と混じる事無く上部の分離室へ流れ、ハイエバオレーターを出て、凝縮器、精留塔などのプロセス段階へと導かれます。

濃縮を終えた粉末、又は高濃縮残渣液は、数秒から数分でハイエバオレーター出口に達し、受タンク、ポンプ、バルブなどにより次工程に送られます。

ハイエバオレーター内部液の流れ説明図

ハイエバオレーターの実用例

(1) 自動車廃塗装洗浄廃液の溶剤回収使用例 (残渣物の乾燥粉末化)

i) 経過 自動車の塗装ラインでは色換えが頻繁に行われ、その度にシンナーを主体とする溶剤で塗装器具が洗浄される。この廃液は、従来蒸気加熱によるバッチ式の蒸留機で処理されていたが、操作中の臭いが発生し、廃液残渣中にも溶剤が残り、残渣量が多く焼却廃棄処分するにも費用が高くつき、更に運転管理上も様々な問題があった。
ii) 成果 濃縮機と乾燥機を兼備えたハイエバオレーターを採用することにより、溶剤を含有した固形分の廃液泥状を更に濃縮固形チップ状にする事が可能になる。また、全密閉装置なので、外部へ臭気が漏れない。

(2) 高濃度有色廃液の処理例 (残渣物の濃縮ケーキ化)

i) 経過 染色工場に於ける染色加工工程は糊抜き、精錬漂白、浸染又は捺染、仕上げ等により成り立っている。この工程に洗浄、脱水、乾燥の処理操作が行われている。
糊抜きは精径糊を脱落、精錬漂白の反応後薬剤の除去、浸染、又は捺染の未固着染料除去に洗浄水が使われる。この染浄水を処理するために多量の薬品が必用となり排水処理施設にも負担が大きくなる。また、産業廃棄物処理業者に委託した場合、費用が高価となる。
ii) 成果 ハイエバオレーターで処理することで(糊+染料)の残渣と、(水+油剤(ターペン))とに分離できる。分離した油剤(ターペン)は再利用し、廃液処理費用削減ができる。

(3) 大豆煮汁の処理例 (機能性成分の粉末化→食品添加物として再利用)

i) 経過 大豆味噌の製作工程で、大豆を煮詰める工程がある。この時に発生した大豆の煮汁は、産廃となり産業廃棄物処理業者に委託するか、排水処理が必要となる。
しかし、大豆の煮汁には、多くの機能性成分(大豆サポニン・大豆イソフラボン)が含まれている。これを排液より取り出せば、廃液処理負荷が下がり、取り出した成分は、食品添加物として再利用できる。
ii) 成果 濃縮物を固形粉末化でき固形粉末化した機能性成分は、処理を行いフリーズドライ味噌汁として再利用。分離した水は、COD値が下がり、排水処理施設の負荷軽減。

(4) PCB処理最終工程の排液処理例

i) 経過 PCBを金属ナトリウム分散体法により無害処理されたアルカリ廃液の濃縮
ii) 成果 無害化処理された廃液は、高アルカリ性であるので、ハイエバオレーター主要材質はニッケルとなる。密閉装置であるので、危険液が外部に漏れる事がない。

(5) その他の処理例

化学工業における重合縮合反応槽等の洗浄溶剤から、高純度、高能率溶剤回収、公害防止関係では湿式排煙脱硫装置の循環液から亜硫酸ソーダ−芒硝等の直接粉末化、高COD、BOD廃液からの固形物の直接粉末化、食品業界ではα化、糖化、澱粉、粉末ジュース、インスタントコーヒー等の直接粉末化等です。

※ 固形分の濃縮の場合は、通常入口固形分濃度は10〜20%を基準にしておりますが処理液によっては30%以上も可能です。

ハイエバオレーター標準仕様

型式 伝熱面積 主要部寸法(mm) 動力 処理量
m2 Di L1 L2 kW kg/h
1002 0.06 100 200 750 0.75〜1.5 〜4
1503 0.14 150 300 1000 1.5〜3.7 4〜10
2010 0.57 200 1000 2350 3.7〜5.5 40〜80
3010 0.83 300 1000 2500 5.5 60〜100
3015 1.30 300 1500 3000 5.5〜7.5 80〜120
4015 1.70 400 1500 3150 7.5 100〜150
4020 2.33 400 2000 3650 7.5〜11 130〜200
5020 2.91 500 2000 4650 11〜15 180〜250
6020 3.44 600 2000 5050 15 220〜300
6030 5.33 600 3000 6050 15〜22 350〜500
7030 6.26 700 3000 6100 22〜30 400〜600
8030 7.08 800 3000 6100 22〜37 450〜650
8010 9.60 800 3000 6100 30〜45 600〜850
10040 11.9 1000 4000 7300 45〜75 700〜1000
12040 14.3 1200 4000 8000 55〜90 800〜1200
14040 16.7 1400 4000 9000 75〜110 900〜1400
16040 19.1 1600 4000 9500 75〜160 1000〜1600

※1動力はカップリング直結寸法

ハイエバオレーター標準仕様

イ.処理は3〜40%無機塩類水溶液の粉末化

ロ.蒸発条件は100℃/大気圧力

ハ.熱媒体は0.5MpaG飽和蒸気

ニ.本体材質はSUS304、SUS316、SUSU316L、ハステロイ、チタン、タンタル等

ホ.供給量は概略、条件により変わることがあります。

へ.特別仕様も設計、製作します。